喜ばれる3つの特徴
1、手火山式焙乾で香りが違う！手火山式焙乾とは薪を焚き、火加減を見ながら、手作業で鰹を燻して乾燥させる技術。
香りの強い、良質なかつお節のうまみを味わうには、この手火山式が、一番の方法と言われていたのですが、非常に手間のかかる方法ですので、現在は日本でも数えるほどでしか行われていないのが現状です。昔から田子に伝わる、 手火山式焙乾法で燻し乾かしております。特徴は鰹節に燻しの臭いをしみ込ませないようにすると同時に鰹節本来の味と香りを決める作業と言えるものです。創業から130年昔ながらの製法で造り上げた本枯れの伊豆田子節です。
手火山式ばいかんにこだわり、味にこだわり造り上げました。昔から、鰹節の三大名産地の一つに上げられるほど伊豆節は、昔の人達の味へのこだわりを満たしてきました。
2、本枯れ節！カビを付けることにより水分を抜きながら熟成させる工程を繰り返した鰹節。カビを生やした枯節には、うま味成分やビタミン類が他の鰹節より多く含まる。天日干し→カビ付け→天日干しの作業を最低 でも 7 回繰り返し行ないます。完成まで 4～6 ヶ月以上を要します。完成品は水分が抜け非常に硬くなります。ギネス世界記録に「世界で最も硬い食品」に認定されています。
3、毎日のお料理が美味しくなります！ダシをとるのは面倒だと思うかもしれませんが 意外に簡単にダシをとることができます。 とったダシで作るお味噌汁を毎日飲んでいると 外食した時の味噌汁が物足りなく感じます。 まさしくダシの味が家庭の味ということです。 またふりかけて使うだけでも、お料理が格段に 美味しくなります。

塩鰹　しおかつおと西伊豆カツオの歴史
その昔、平城京に税金として、荒堅魚が西伊豆の田子地区から奈良の都に献上されました。
荒堅魚とは、カツオを干し乾燥させ固めたもの（塩漬けして乾燥とも）とされています、今から約1300年も前のことです。
荒堅魚は、潮鰹の原型ともいえます。田子地区では、そんな昔からカツオを使った加工品を販売していました。また、カツオの一大産地としても栄え、全盛期には50数船のカツオ船が田子漁港に並び近海カツオの拠点としてにぎわっていました。
その様なカツオの古い歴史を持つ地区で「しおかつお」は作られています。古くから伝わる製造法によって作られる「しおかつお」はこの西伊豆の製法、気候や風土がなければ作ることができない唯一のもので、現在西伊豆でしか作られていません。
「しおかつお」はたくさんの塩を使い数日間じっくり漬け込み、ゆっくりと西伊豆の気候の中、乾燥させ作られています。
食べ方は一般の新巻鮭と同じですが、とても塩辛いため少しの量で独特のクセになる旨みが味わえます。
一度焼いてからお茶漬けやうどん、お吸い物などで地元では食べられています。

またお出汁代わりにお鍋に一切れ入れたり、スライスして甘酢漬けにしたり、「しおかつお」をよく焼き、細かくほぐして、調味料（塩の代わり）としてサラダに一つまみ入れたり、工夫次第でとても美味しく召し上がれます。
最もオススメの食べ方はお茶漬けです。しおかつおの焼き身を10ｇ程度ご飯にのせて熱々のお湯やお茶、鰹のだし汁をかけて食べる
お茶漬けです。塩で凝縮された鰹の旨みがジワッっと溶け出し、日本人がホッとする味です。

「しおかつお」は保存食のため、とても塩辛いですが他に類を見ない旨味と、伝統ある歴史とを兼ね備えた世界に誇れる逸品といえます。
「しおかつお」とは、カツオを丸ごと丁寧に塩漬けし乾燥して作られる西伊豆の伝統的な塩蔵保存食です。
正月魚（しょうがつうお）と言われ、縁起の良い魚として、商売繁盛や開運・家族の繁栄などを祈念して作られています。
そんな希少で、縁起の良い魚「しおかつお」の旨味を美味しく食べていただけるのはお茶漬けがおすすめです。

しおかつおは潮かつお、塩かつおとも書かれます。